消防設備点検忘れていませんか?

大家さん

アパートマンションの法定点検には様々な種類がありますが、その中でも忘れられがちなのが消防設備点検。

消火器の点検や交換にかかる費用はいくら?頻度はどれくらいでやればいいの?自分でやってもいい?そもそもやらないとダメなの?

疑問質問が浮かびがちな消火器点検に関してご説明いたします!

皆様のご判断の一助になれば幸いです。

消火器の点検はどれくらいの頻度でやればいいのか?

まずそもそも消火器の点検はどれくらいの頻度で行うべきなのかの説明に入ります。

実は消火器含めた「消防設備点検」は、「消防法」という法律により6ヶ月に1回行わなければならないと定められております。

こちらの法律に違反すると30万円以下の罰金または拘留に処せられます(消防法第44条)

ついつい忘れがちな点検ですが、忘れずに必ず行うようにしましょう。

消防法で定められている点検内容とは?

消防法によって定められている点検期間は「6ヶ月に1回」というのは上記で述べたばかりですが、消火器の点検内容については

①設置状況
②外形の点検
③内部及び機能の点検

という内容に決められており、安全ピン、レバー、ホースや中身等全てのチェックシートを見ながら事細かに点検をしなければなりません。

消火器は5年ほどの長期的な使用期限があると言われておりますが、点検を怠るといざ必要となった際に使い物にならなかったり等、耐用年数以下の寿命になりますので、こまめに点検する事が肝要です。

点検は自分で出来るの?

消火器の点検は基本的には有資格者でなければ行う事が出来ません。

しかし、一定の条件を満たしている場合に限り、自分でも点検が可能となっております。

その条件は
①延べ床面積が1000平方メートル未満であること
②地下又は3階以上の階に特定用途※1 がなく階段に屋内に1カ所以上あること
③設置してある消火器が耐用年数5年以内の蓄圧式消火器、若しくは耐用年数3年以内の加圧式消火器であること

以上の三つを満たしている物件に限り、無資格でも出来る事になっております。

ただし、専門的な知識が無いという事は、安全面にてどうしても不安が残ってしまいます。

どうしてもという事が無い限りは、消防設備点検有資格者による点検を行うのがよろしいでしょう。

点検項目については一般社団法人日本消火器工業会の案内をご覧下さい。

※1 特定用途については東京消防庁のこちらのページをご覧下さい。

消火器を点検した後はどうするの?

消火器の点検後は消防署へ設備点検結果を、必ず決められた期間内に報告する義務があります。

決められた期間というのは、その建物の用途によって変わりますが、例えば集合住宅であれば3年に一回とされております。

こちらの義務に違反すると、せっかく点検していても30万円以下の罰金若しくは拘留の罰則を受けるので、必ず報告はするようにしましょう。

点検結果報告には、指定の書式等がある事や、報告の手間等を勘案すると、有資格者を抱える専門業者に依頼する事をお勧めいたします。

消火器や消防設備点検の値段ってどれくらいかかるの?

専門業者に依頼するとして、やはり気になるのが値段の部分。

基本的に消防設備点検に必要な金額は以下の通りになります。

①作業料金(機能点検込)
②消火器本体代金(交換若しくは放射点検実施時)
③旧消火器廃棄料
④報告書類作成及び消防署提出代行料
④諸経費

弊社ではお見積をご提出する際は、基本的には以上の5点が入っております。(物件の規模、点検内容によって全てが入らない場合や項目が増える場合もあります。)

消防設備点検において主に大きなウェイトを占めてくるのが②の消火器本体の代金です。

消火器本体代金は、放射点検や不備を発見し交換を実施する際に必要となってきます。

放射点検というのは点検方法の一種で、指定された年数を過ぎた消火器に関しては、既定の消火器の個数を抜き取り放射が出来るかを確かめる点検です。

一個分丸々放射する事で、他の消火器も使えるだろうという確認に使われる方法で、こちらにも年数によって行わなければならない義務があります。

試験で使い切る都合上、差し替え用の新しい消火器が必要となるわけです。

消火器に関しては1個6,000円~1万円前後が相場です。

ちなみに、点検不備や放射試験等で古い消火器を廃棄する際は1つにつき大体1,500円~かかります。

消火器の交換のタイミングは?

消火器の耐用年数は業務用で10年、一般住宅用で5年と言われております。

しかしあくまでも目安である為、点検やメンテがなされていないと耐用年数は短くなる一方です。

また加圧式消火器に関しては、ボンベ内部に強い圧力をかけて薬剤を放出する仕組みの為、ボンベに腐食などが発生し耐久が弱まっていると、その部分が内部からの圧力に負けて爆発に繋がったりする事故が多数報告されており、中には死亡事故に繋がったケースもありますので、定期的なメンテは必要不可欠です。

弊社では巡回のスタッフが定期的に消火器の使用期限を確認し、担当スタッフがオーナー様に交換のご提案を差し上げております。

ご自身の物件の消火器が気になった際は、是非お気軽にお声かけ下さい。

まとめ

いかがでしたか?

消火器点検ですが、そのままにしてしまった際はオーナー様の責任が追及される場合がございます。

普段忘れがちな点検ではございますが、スケジュールを設定するなどして忘れないようにしていきましょう。

点検のご依頼の際は、是非弊社へお声かけ下さい。

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