20年~30年前の賃貸アパートにありがちな「田の字型」の間取りは当時、建築コストの削減や団地型の流行に加え動線・面積の確保など多くが建築されました。
しかし近年では独立性・熱効率の向上、プライバシー確保などの観点から新築に採用されなくなっております。
今回はご紹介するリノベーションは前回の2LDKを1LDK化を施工した物件で、少し志向を変えた廊下を作るリノベーションを実施しました。
前回のリノベーションはこちら
玄関からキッチンが丸見え!
多くの入居者の声として「来客時にキッチンが見えるのが嫌だ」という意見を考慮した結果、新たに廊下を作る事でプライバシーが保てる空間を作り上げました。
昨今はネットショップや宅配サービスの増加に伴い、自宅に来客する機会が増えた事、それのほとんどが玄関先という事でこのような間取り案をご提案。
施工中(新設壁・引戸)
再利用できるものは再利用しながら新たな廊下を作りました。天井には高級感を演出するダウンライトを新たに新設。
それに合わせて古くなった設備関連も一新しております。
構造で撤去出来ない柱はダクトライトとアクセントクロスで遊び心を
構造上どうしても撤去出来ない柱・筋交いはこの物件の特徴でもあり、デザインとしてどう利用するかを考えました。
今回はダクトレールで入居者が自由にライティングし、アクセントクロスと合わせてインテリアを楽しめる遊び心を取り入れてみました。
ただリフォームや原状回復するだけでなく、時代のニーズに合わせて様々な案をご提案しながらオーナー様の大切な物件の価値向上の力になれればと考えリノベーションしてみました。
お金をかければ切りがありませんが、ニーズ・収益バランスを考慮し喜ばれるお部屋作りを今後も続けて行きたいと思います。
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