賃貸物件を所有しているが、いつしかお部屋や外観も古くなり、駅からも遠く、間取も設備もパッとしない…となると、なかなか空室を埋められず頭をかかえていらっしゃるオーナー様も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ペット共生をコンセプトに掲げリニューアルした物件をご紹介し、ペット共生住宅として再生するためのヒントとしていただければ、と思っております。
思い切ったコンセプトの選定
弊社管理の相模原市緑区に所在する2DK、総戸数4戸のアパートが、この10月にペット共生住宅として生まれ変わりました。
きっかけは、オーナー様の変更によるもので、新オーナー様が動物好きでご自身もペットを飼育されていることから、弊社担当者とアイディアを出し合い、見事に物件の魅力を引き出すことに成功したのです。
ペットと飼主に優しい工夫4選
1.床はフロアタイルを使用
一昔前は賃貸住宅の床材といえばフローリングかクッションフロアが主流で、ペット飼育をするにあたってはフローリングは滑りやすかったり、クッションフロアだと傷がつきやすいという欠点がありました。
しかし最近のフロアタイルはデザインも多岐に渡り選ぶことが出来、万が一貼替えすることとなっても、フローリングより安価で交換出来ることで、採用するケースも多く、その耐久性や高いデザイン性で注目されています。
フロアタイルとはPVC(ポリ塩化ビニル)素材でできたタイル状の床材のことです。
丈夫で土足でも使える床材なので、一般家庭だけでなく、オフィスや店舗に敷かれていることもあります。
汚れや傷が酷い場合はその部分だけ取り替えることも可能です。
2.クロスにはモールディングを施す
モールディングとは、建築物や家具に施される縁どりのことで、「刳形(くりがた)」ともいいます。天井と壁の接合部など、部材が変化する部分に施されることが多い装飾です。
これを壁伝いにクロスに施すことで、ペットちゃんたちが汚してしまった、傷つけてしまった、という場合でも、退去時に壁一面を張り替えるリスクを大幅に軽減します。
3.入居者皆さんがペット飼育に理解がある
- 従来のペット可物件…敷金積み増しなどをすることによって、ペットを飼育する事が出来る。
→ただし、基本的にはペットを飼育しない方が入居者のメインなので、迷惑をかけていないか気を揉むこともしばしば。
- ペット共生住宅として集客…入居者にとってペットは家族であり、飼主さんもペットも快適に暮らせるというのがコンセプト。
→そのコンセプトを理解した上で、そこに魅力を感じる入居者が集まるので、自ずと「お互い様」という気持ちが生まれ、入居者同士のより良い関係を構築しやすくなります。
4.1戸に1台分駐車場完備
駅から離れて少々不便な場所であったとしても、駐車場を美しくリニューアルする事で、ペットとアクティブに過ごしたい入居者のニーズと合致させることができます。
自然も近く、休日はペットと共に散策を楽しんだり、急な体調変化で動物病院に連れていく時など、駐車場が完備されていることがマスト、という方も多いのです。
このように、大切な家族であるペットと共に快適に暮らしたい!という方にとっては、他物件では満たされない必須条件をクリアした物件= “レア物件・ずっと住み続けたい物件” となります。
今後ますますニーズが高まり注目されることでしょう。
ペット共生住宅、一体どんな大掛かりなリフォームを実施しなければいけないんだろう、と不安に思ったオーナー様も、これを読んで安心いただけたのではないでしょうか。
特別なことも高額工事も必要ありません。
入居者のニーズを的確に捉えコンセプトを選定することができれば、競合物件との差別化を図りやすくなります。
オーナー様の大切な建物の収益を最大化する事にも、コンセプトリフォーム一つで募集賃料を値上げする事にも成功した事例のご紹介でした。
最後までお読みいただきありがとうございます。
賃貸山信では、オーナー様の想いを尊重しながら様々なご提案をさせていただきます。
小さなことでも構いませんので、ぜひお気軽にご相談くださいませ。
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