2LDKから人気の「1LDK化」で入居者満足度アップ

大家さん

1993年築のこちらのアパートは立地条件においては需要があるものの、築30年という事で空室対策に苦戦していました。
ただ設備が古いなど、そういった理由もあるかと思いますが、当然30年前の需要と現在の需要では顧客ニーズに変化があるのは当然です。
特に働き方改革に慌ただしい現在、需要は大きく変化してきています。
今回は2LDKから最近流行りの1LDKに間取り変更した事例をご紹介いたします。

相模原の需要の変化

小田急線、京王線で都内へのアクセスが便利な相模原ですが、働き方改革やリモート勤務により、これまでファミリー層が主なターゲットとしてきたアパート・マンションにも変化があります。特に需要が増えてきているのが「1LDK」
独り暮らしやシェアハウス、リモート勤務用から新婚さんなど、ニーズは多岐に渡ります。

1LDKにする事で生まれるデザイン性

Before

after

これまでLDKの一部だった部分に間仕切りを新設し、クロークを設置。
今まで気になっていた、玄関からすぐにキッチンという流れを導線で変更しました。

奥にも収納とハンガーラックを設置し、使い方の幅が増えました。
逆側には元からあるシューズボックスをそのまま利用し、収納が増えて好評を受けています。

廊下が生まれることで高級感が増すデザイン

新たな間仕切りを設置する事で廊下が完成。ダウンライトで「分譲マンション」を彷彿させる廊下が出来ました。

Before
after

洋室とLDKを一体化

Before

LDKと洋室の間にあった壁を撤去し、1LDK化。構造上どうしても外せない間柱はアクセントデザインにし、用途を増やしました。

after

和室を洋室に!押し入れはクローゼット化に成功

大工さんの腕の見せ所である和室も今では嫌煙されてしまいます。日本人なら和室という考えも賃貸をお探しのお客様の需要はかなり減っている事は事実
デザイン性にすぐれた「琉球畳」という選択肢もありましたが、今回はターゲットがファミリー層以外に絞られたため、あえて洋室化する事になりました。

Before
after
押し入れのクローゼット化は苦戦しましたが、何とか収まりの良い扉と大工さんの「腕」で新しい洋室の完成に。
明るい部屋になり、LDKと分けることで寝室としては古さを感じさせない出来になっています。

工事費が嵩む設備工事と覚えておきたい「2つの劣化」

リフォームで頭を悩ますのが「設備」の更新です。建築関連工事より費用が嵩むのがその理由ですが、お部屋を探す方はどうしても「新しい設備」を求めるもの。
ここで一つ情報提供を。経年劣化には2つの劣化がある事をご存じでしょうか。
一つは破損、汚損などによる「物理的経年劣化」 対してデザインや機能などが現在のものに沿わない事を「社会的経年劣化」と言います。
大家さんの立場としては設備を永く大切に使ってもらいたいもの。当然、故障や破損などが無ければ使い続けてもらいたいところではありますが、空室対策や賃料の低下を防ぐにはこういった「社会的経年劣化」に対しても考えなくてはなりません。
今回の工事では、大幅な設備の更新をしつつ、コスト削減できる部分などは削減し「新しく魅せる」設備の更新を行いました。

システムキッチンへの変更

Before
after

システムキッチンは全交換。吊り戸棚はそのまま利用可能でしたので、「合うレンジフード」を選定しました。
キッチンパネルを追加で設置し、バージョンアップ感を出しました。古臭くなく最新設備のシステムキッチンで満足度アップです!

浴室ユニットは再利用しながらデザイン力アップ

特に高額になりがちなユニットバスは再利用できるものが多く、その中から社会的経年劣化を防ぐデザインに施工しました。
浴槽やユニットはそのままにパネルを現代風に張り替え、水栓器具を交換とタオル掛けなどの小物の設置する事で見栄えする浴室に。

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after

なぜか黄ばむ昔のFLP製洗面化粧台もシャンプードレッサー付に変更

プラスチック製品が多く使われる洗面化粧台でありがちな「黄ばみ」
いくらきれいに使っていてもなぜか黄ばんできます。この黄ばみがどうしても「古く」感じてしまうもの。
黄ばみの原因は熱や二酸化炭素、紫外線などが挙げられますが、これを除去する方法が無い事が残念です。
ここは徹底的に「古さ」を除外したかったので洗面化粧台は新規で入れ替える事になりました。
また、最近のFLPやプラスチックは黄ばみにくいとの事で思い切った工事に着手。
シャンプードレッサー付なので女性受けが非常に良いです。

Before
after

トイレの床をフロアタイルに!ウォシュレット設置で機能アップ

トイレは比較的簡単に新しく出来る設備です。
陶器の部分はそのままに、ウォシュレットを追加し、内装を新しくする事でデザイン性に優れたトイレの完成です。
ワンピース便器や全自動とまでは行きませんが明るい空間を演出する事で新品同様のトイレができます。

Before
after

 

工事概要とペイバック期間

  • 総工事費:199万
  • 工事期間:35日
  • 賃料改定:54,000円→65,000円
  • 所在地:相模原市緑区
  • ペイバック期間:4年

物件の所在地や社会情勢で求められる間取りや設備は大きく変化してきます。
その見極めは日頃のお部屋探しで培った経験とデータでオーナー様にご提案させて頂いております。

ご興味がございましたら是非お問合せください

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